生化学(38)生命とホルモン総集編
生化学(38)生命とホルモン総集編
今回はホルモンのまとめ。
ホルモンとは人間の体に一体どんな作用があるのか?
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■ホルモン
ホルモンは私たちが色んな環境においてそこで受ける場からの影響・・・例えば体に対するストレス。これは精神的なストレスも環境から受けるものなので対人や安心な場にいるかどうか、心など精神的な平穏な状態が生命体として安心な場で生きる、ということがストレスのない状態。
なので、環境から受ける様々なストレスに対して体が生命を維持するために大切な仕事を体内のあちこちで起こす、というその生体反応のための起爆剤的なものが「ホルモン」。
つまり、ホルモンとはコレステロールという材料があり、その材料をどんな風に環境や環境から受ける影響に対して上手く分配していくか。
例えば、コレステロールからどのホルモンを一番たくさん私たちに生産し、そこから環境に対して、あるいは環境から受ける影響に対してどんな風に対応して生命を維持するか、という大事な役割を果たしてる。
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逆にいうと、ホルモンは必要なものが必要なだけ出るようにも本来はなってる。もちろん、それは“邪魔しなければ”という条件付きにはなる。ここが非常に大事なところ。
よく、血液検査をするとか、自身がストレス下にいる状態だと自分で自覚があるなどの経緯で「こういったホルモンが足りないに違いない」という理由で外から色んなものを添加する人がいる。
これはあまり良いサポートの仕方ではないのでやめてほしい。
本来は、自分の体内でホルモンは必要に応じて分泌されるもの。だけど、コレステロールのホルモンへの変換が上手くいかないという状態が起きてる場合には「足りない」という状態が起きる。そのことで不快な症状や病態が生まれることは否定できない事実ではある。
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では、その時に「足りない」とわかってるホルモンを「添加する」という形でその場をしのぐとすると、それはステロイドをアトピー性皮膚炎のすごい炎症がある時に使うのと全く同じ発想。
その時に「しのぐ」ということをしたとしても、その添加したもの(例えばホルモン)が私たちのホルモン分泌そのものにまた影響を与えるということを忘れないでほしい。
ここから立ち直るためにホルモンの分泌経路を正しく元に戻すのに何をしたら良いか、という方へ本来はフォーカスしなければならないということ。
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基礎医学で崎谷先生が各ホルモンの特徴や役割、たくさんあると良くないホルモンなど一つ一つ講義をしたが、例えばみんなが健康情報を勉強してきた中で一般的に「足りない」と言われてて、これは多い方が良いんじゃないかと言われてたくさん出る方が良いということで食べ物や合成ホルモン(擬似ホルモン)を摂取してきた人もいると思う。またはクライアントにそれを勧めたりなど。
特に一番よく知られてるホルモンで良いとされてきた代表選手としては以下。
・セロトニン
・エストロゲン:よく足りないと言われる。
・コルチゾール:炎症が治るから多い方が良いと言われる。それでステロイドをつけるということになる。
・成長ホルモン
・オキシトシン
これらは一般的にどれも耳障りの良かったホルモンの名前かもしれない。
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しかし、実際に詳しく勉強していくと、これらの良いとされていたホルモンが私たちの体にとっては持続的に出ることによって良い影響を与えないということがわかった。
だけど、ここで勘違いしたらいけないのは「それが良いホルモンじゃない」ということを勉強したとしても、じゃあそれがゼロで良いかというとそうではない。
例えば「エストロゲンが良いとされてきた」ということによってエストロゲンを増やすような、またはエストロゲンそのものを添加することにより起きてしまった不具合があるなら、もちろんエストロゲンがあまり出にくいように、あるいは過剰になってるエストロゲンを代謝・分解するようなサポートを当然した方が良い。ただし、それは「エストロゲンがゼロになるように」を目指すわけではないということ。
ここは色んな健康法の情報を見てても心配になるところである。
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例えば「エストロゲンが足りないから増やしましょう」、「このホルモンは悪いからゼロにしましょう」などといった安易な『悪いものはゼロにしよう』という発想自体を手放してほしい。
何事も場においてオン・オフ・オン・オフとなる。例えば一方が多くなって、もう一方の方が出ていくとか。
プラスとマイナス的な作用があるものを私たちの体は全ての部分において持ってる。全てだいたい拮抗作用があるものを抱えてる。
それが私たちの本当の意味でのバランスをとってるということになる。
なので、ゼロになってしまったらどちらかが1になって残ってしまう。1と1がオン・オフになるという状態の存在を忘れないでほしい。
これは、ホルモンを考える時には特に必要な心構えじゃないかと私は思ってる。
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例えば、一番の問題として今環境中にある、または薬剤的に、あるいは心がけて摂取してしまってる加工品の何か。これがもし体内の本来なら環境から与えられる刺激や指令で分泌されるべきホルモンが、私たちが心がけて、あるいは知らない間に環境から勝手に入ってきてる場合、それらに対して私たちは注意をしなければならない。
特にそれが無意識に入ってくるものの代表選手としては、「エストロゲン」。これはプラスチックの容器や食品や化粧品などいろんな日用品からも日々体内に入ってしまってる「合成ホルモン(擬似ホルモン)」である。
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ここ15〜20年の間に特に植物性のエストロゲンや植物性の女性擬似ホルモン(合成エストロゲン)を積極的に摂りましょうというような動きが長期間あったように思う。
また、「肉類が良くない」という刷り込みも世の中には非常に多く、肉の代わりになるアミノ酸(タンパク質)を摂る一つの手段として大豆などが注目されてた。
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上記はエストロゲンの話だが、これはセロトニンに関しても、オキシトシンや成長ホルモンでも何でも、例えば「これを摂取すればこういったホルモンがたくさん摂れるよ」という話になってきたことにより心がけてとってきたものがあるはず。これにももちろん偏りがある。
食べ物に関しては食べ物全部がそのホルモンになってるわけでもないし、ビタミンAやビタミン何々が入ってるといっても一つの食品に何か劇的に一つの要素を抱えてるものはない。
なので、例えば「トリプトファンはバナナやトマトに多いらしい」と聞くと、トリプトファンはセロトニンの材料になるからとバナナやトマトをトリプトファンのために摂ったりなどをする人がいる。が、これが別にセロトニンだけを増やすわけでもないし、実際に他の栄養素の蓄積や、日々ちょっとずつでも積み重ねて食べていくことであまり自分たちが欲しくないと思ってるようなものの量が増えてしまうということも私たちの知らない間に起きてる。
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例えば食品であれば、食品そのものにも入ってるような何らかの成分だけでなく、農薬の問題やグリホサートという除草剤のトラブルの種を持っていたり、放射線の害など、私たちが考える以上に食品は色んなものを抱えてる。
なので、特に食品で何かを補おうという考え方はあまり勧めない。また、あえてそれだけを特殊に合成したもので整えれば良いのか、というと、それをやりすぎることにより問題も起きるので非常に注意をしないといけないこととなる。
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食べ物に関して、ホルモンを考える時に何を気をつけて食べるべきか?
というと、
・コレステロールがきちんとホルモンに分化していく邪魔をしない食べ物を何でも良いから食べる。
・または、邪魔をするものは食べない。←この“食べない”はあって良いかと(特にホルモンのバランスが取れてない人は)。
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また、何が一番原因になってコレステロールのホルモン分化を妨げてるか?
というと、
・プーファ(多価不飽和脂肪酸):これは特に二重結合の多いものほど摂取するのは控えた方が良い。
・分化の力を削ぐもの:これは、甲状腺機能の落ちるような食べ物や環境は心がけて回避した方が良い。
これには、甲状腺機能がやられるものとして、プーファが入ってくるし、糖を切るという選択も良くない。または、電磁波の問題も同じように甲状腺に影響を与える一つの要因。
こういったものが色んな条件の中で私たちの正常なホルモンの分泌を妨げられてしまってるということはよく理解しておくこと。
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*ホルモンのバランス/拮抗作用
ホルモンには拮抗作用があるが、例えば体の中の状態がどんなホルモンのバランスでいれば健康なのか、ということは知っておいた方が良いこと。
例えば、体の状態がストレスに見舞われ、ストレスに対応する私たちのホルモンが出ないといけない時。
この時は、場としては病気が作られるようなフィールドにいる(シックネスフィールド)。
このシックネスフィールドという病気になりやすい、または私たちが環境に対して何らかの抗ストレス対応をしなければ私たちの体の方がやられてしまう、という状態の時に出るホルモンとして代表的なものが「コルチゾール」。
つまり、ストレスがあるということがわかっていて、コルチゾールが出る。そのコルチゾールによってストレスに対する対処をするということ。
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それに「アルドステロン」と「エストロゲン」を加えた3つが場が良くないという指標になる。
この指標が理解できていれば、アルドステロンもエストロゲンもコルチゾールも多すぎてはまずいということになる。
もちろん、環境に対してこの3つが対応しなければ体が生命を維持できないということではある。が、この3つが多すぎるということは、その環境に対して私たちは上手く対応できないほど困ってるということでもある。これが持続するとまずい。
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なので、これに対応し、どんな他のホルモンが大事なのか?というと、以下。
・プレグネノロン
・プロゲステロン
・アンドロゲン
これらを多く持ってるということが、環境がストレスというので出がちなコルチゾールやエストロゲン、アルドステロンに対してオン・オフの反対側の力を発揮するということ。
ただ、これも外から添加するものではまずい。
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これは例えば、「プロゲステロン」。
エストロゲンが過剰になることで体内に炎症が起きたり、腫瘍が大きくなったりということが起きる(これはたくさんの論文で明白)。
そのエストロゲンに対して反対の力を持つものとして、プロゲステロンが合成で「プロゲスチン」という形で薬剤としても売られてるし、雑貨レベルでも、一般的に手に入れれるレベル(クリームなど)でも販売がされてる。
これは本当に危険。
合成のプロゲスチンは、最終的にはエストロゲンに変換していく(これはたくさんの論文にも書かれ、実際証明もされてる)。
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それを使うことによって、私たちの本来の体が生産する分泌に影響を与えるということも最近は理解が深まってる。
合成のものは最終的には私たちの味方にはならない。
これは、その時に何かの過剰によって起きてる炎症や状態を一時的にひっくり返したいといったような目的だけで合成のものを使うということは対処療法的に選択はゼロではないかもしれないが、実際にはそれをしても本来の病態であるシックネスフィールドで出るホルモンがなくなるわけではないということ。
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なので、正しくこの環境で対応するためにホルモンが出てるということを踏まえれば、その環境の改善や、または私たちがそれに対する分泌ができないという体内の状態を修復していかなければ私たちの健全なホルモンの分泌は手に入らないということになる。
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私たちの肉体を正常運転するためには、まずは環境に対するストレスホルモンであるコルチゾールやアルドステロンなどを副腎で対応する。
コレステロールは、まず副腎から分泌されてくるストレスホルモンに対して派生していくことがわかってる。
これができて、私たちは環境で安心だとか、この場は次の子孫を残すために安全だ、といった「確信」を持つために、コルチゾールやアルドステロンでまず環境に対する状態で私たちが健全で安全で安心な気持ち=平和で、代謝も起きてる、私たちの体自身(肉体)も基本的な代謝がすっかり元どおりになったというその状態で初めて、私たちの子孫を残すというところが可能になる次の「性ホルモン」というものが出てくる。
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性ホルモンには「男性ホルモン」、「女性ホルモン」というネーミングがされてるが、本当は男性にも女性にもこれらどちらも分泌する。
ただし、もちろん男と女の性差があるので、その機能のためにどちらのホルモンが多いというのはある。
このような「生殖」というのは、“私たちの生命が安心な場にある”という抗ストレスホルモンの役割が果たされていて、尚且つエネルギーが十分あり、私たちの体を維持するエネルギーもたっぷりあった上でエキストラで子供を作り、その子供にエネルギーを分けても大丈夫なだけの状態だ、というのが確定・認知されてから通常は妊娠したり、生殖である卵ができたり、精子ができたりということが起きる。
ここは決して忘れてはいけない生命体の基本だと思う。
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なので、例えば性ホルモンで、精子がおかしいとか、卵子がうまくできないとかで悩んでる人は世の中にとても多い。
でも、それは私たちの生殖という問題を取り扱う以前の、私たち本体の方のエネルギー生産や、私たち本体の健康度をまずは見直さなければならないのではないかと言える。
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ということは、ホルモンを考える時に色んなホルモンがあるが、まずはその中でも「甲状腺ホルモン」や「甲状腺の機能」が正しく作動してるかどうか。
というのが、全体のホルモン分泌のためにはとても大切な要素と言える。
そうなると、甲状腺が元気じゃなくなるような食べ物や環境といったものは回避することで全体のホルモンの分泌は自ずと改善される。
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また、“環境によって”ということだが、例えばどれくらい日の光に当たってるかや、どれくらい眠ってるかといった、睡眠や日照(太陽の光を浴びてるかどうか)時間。
これも実際にはオン・オフ(陰陽ともいう)といった明るい・暗いというもの。この明るい・暗いを操作する太陽光と夜の存在というのは、オン・オフのスイッチにも非常に影響を与えてくる。
夜は何も見えない。なので、逆にいうと、何がそこにあるかわからないという究極の恐怖を人間に与える。
だからこそ「炎」は希望の光。
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炎や光は、私たち生命体にとっては非常に陽の要素を持ってる。「明るく、光がある状態」というのは、私たちの体にある一定の状態を生み出す。
逆にいうと、「暗くて冷たい状態」は光を浴びる、明るいところにいるというのとは違う影響を与え、そこで必要なホルモンがまた別にあるということ。
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私たちに日照時間が必要というのは、非常に大切。
なので、夜勤が多い人はここを注意しないとオン・オフのスイッチ、ホルモンのプラス・マイナスといった2種類のお互い引っ張り合うというところのバランスが取れにくくなるという残念な状態で生活をすることになる。
24:09(睡眠の講義でも話してること)
もし太陽光をきちんと浴びるチャンスがない人、または寝る直前にしか太陽光に浴びれない人は寝る場所をきちんと真っ暗にするとか、活動してる時に太陽光を浴びれるような状況を家庭で作らなくてはいけない。
例えばルクス(lux)や、太陽の光、レッドライトなどの太陽光ライトや赤・オレンジ・黄色の光線というものの混合の光のライト。
夜寝れない人は朝に寝ることになるため朝寝る時の環境は真っ暗にして、起きてから、あるいは寝るまでの仕事をする前後で太陽光ルクスの光を浴びる習慣を身につける方が良い。
つまり、真っ暗にした部屋の中で夕方などに起きる。起きた時にできれば最低30分程度そういった光の下にいる、あるいは光を浴びるということを心がけるだけで体内のホルモン分泌のタイミングと分泌量は変わる。これは論文がたくさん出てる。
この辺は気をつけましょう。
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また、食べ物だとプーファが少ないこと。
そして、シックネスフィールドで出てくるであろうアルドステロンやエストロゲン、コルチゾールに対応するプレグネノロン系の保護ホルモンを増やす食べ物としては、パルミチン酸を代表とした飽和脂肪酸がとても大切になってくる。
通常、炎症を非常に起こしてる傾向がある人には、油自体の摂取は大量には勧めたくない。まずは糖の代謝を上げることをする。
それをしないと、例えば脂質の代謝から糖の代謝にひっくり返すのが難しいということもある。なので、最初のうちは糖代謝はとても大切。
ただし、ストレス環境に強い体を作っていこうと思う場合、つまり私たちが健全に生活するために分泌サイクルを正しく持ちたい場合は第一にもちろん糖代謝を上げていくことと、それを1年くらい継続できたら今度は積極的に飽和脂肪酸を摂ることがオススメ。
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“積極的に”といったが、これはたっぷり食べれば良いというわけでもない。
できたらパルミチン酸の多いココナッツオイルを。ただし、ココナッツオイルも注意をしないと、環境ホルモンであるプラスチックの容器に入れられたり保存されたりしてる。
これも世の中的にはあまりたくさん健康になるココナッツオイルを食べて欲しくないからそんな風になってるのか?とも思う。
世の中ではココナッツオイルはエストロゲン様作用が強いので摂らない方が良いということはよく言われる。
だけど、それは採られてる過程によって得られたものなので、エストロゲンの問題を抱えてないココナッツオイルは当然存在する。
なので、そういうココナッツオイルを手にいれて、できたら朝晩小さじ1だけでも摂取することで、コレステロールの変換のところのホルモンの分泌にも良い影響が起きると言える。
特に体内に病態を抱えてる人は、スプーン1杯のパルミチン酸が非常にシックネスフィールドという環境から得るストレスに対する抵抗力を高めるということがよくわかってる。
なので、その辺も加味すること。
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これはバターでも可。
バターはたくさんの色んな脂質がコンビネーション的に入っていて、健康な人が摂るホルモン材料や体の組織の飽和脂肪酸の材料という点では非常にオススメだけど、これにもホルモンの問題もあるのでバターもたくさん食べすぎないこと。また、ココナッツオイルもたくさんは食べすぎないこと。
これが大事。全てはバランス。
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たくさん食べすぎれば良いわけではない。
人間は体に良いと言われたり、体に良いと体感があると何かを大量に摂取する傾向があるが、“食べすぎない”ことを守ってほしい。
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また、ハチミツに関しても甲状腺機能の問題を抱えてる人、または糖尿でブドウ糖の扱いが上手くいってない体を持ってる人にはフルクトース度が高いハチミツの摂取をここ5年くらい勧めてる。
ハチミツはきちんと調べて、フルクトース度が多少でも高いハチミツで、尚且つ薬剤フリーのものを。抗生剤や薬剤によってはフッ素傾向があるものもある。なので、甲状腺の機能を台無しにする様な薬剤の添加があるハチミツも本当に多い。
調べて結果を見ると愕然とするようなハチミツも世の中にはたくさんある。なので、ここだけは本当に注意をして選んでほしい。
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ハチミツは、
・甲状腺機能を上げる
・体温を上げる
体温は、甲状腺機能が活発で甲状腺ホルモンがきちんと正しく作動していて初めて発熱・高熱が起こる。
そして、放熱し酵素変換する。体内で、コレステロールからのホルモンの変換のためには非常にたくさんの酵素が必要。
その酵素変換のために、また酵素が活性して働くためにも場の温度が非常に大切。
多くの人は色んなものが失われてる。
甲状腺機能が落ちてる、またはエネルギー生産ができない。その結果、体温が低い。体温が低いという場では酵素はあまり活性しない。
そして酵素が作られるには肝臓や胆嚢の元気さがとても大切。
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肝臓や胆嚢の状態が、私たちの体内に特に脂質系のゴミがたくさんある場合それを代謝するのに疲弊してしまい、肝臓の機能が正常じゃない、または元気じゃないという人も非常にたくさんいる。
なので、酵素ができるためにも、または酵素が活性するにも「全体のエネルギー量」が大切だということ。
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これを全体像として眺めると上記のような話になる。
そして、例えば一つ一つのホルモンを勉強してきて、「セロトニンは増えすぎれば結局は体の害になる」ということがわかれば、セロトニンを過剰に増やさないためにはどうすれば良いかということを考えないといけない。
なので、セロトニンが良いということでわざわざセロトニンを薬剤か何かで増やさなくても、セロトニンが正しく分泌されて私たちが正しく昼夜を生活し太陽光にしっかり当たっていれば、それは必要な分だけドーパミンになったり、必要な分だけメラトニンになったりする。
そして、例えば生活する上でハピネスだとか、ストレスの環境の中にいてもめげずに頑張っていくメンタリティとかのサポーターがセロトニンから変換されて出てくる。
なので、「ドーパミンが良いからドーパミンがたくさん出るような何かをしよう」とか、「メラトニンが良いからメラトニンがたくさん出るような何かをしよう」ということを考えるのではなく、セロトニンは普通に分泌され、それが過剰にならずにドーパミンやメラトニンに変換されるための環境や生活習慣を心がけることで、私たちはそういった環境から受ける影響・刺激によるホルモン分泌のバランスを勝手にとっていく。
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ということなので、「正しい生活とは何か?」ということになってくる。
加工品である油は決して健康に良いものではない。これは元々あった食材ではないということを忘れずに。
特にホルモンに関しては、
・植物油脂:特に豆や種からできた油
・魚油(オメガ3がメインになった油)
これも加工しなければそもそも商品にはならない。二重結合が多ければ多いほど酸化する確率は高いので、商品化するのも当然難しい。
そういった難しい酸化しやすい油をわざわざ商品として「安全だ」という状態まで持ってくるということは、酸化しないような細工が必要だし、それは加工しなければ不可能である。
そんな不可能な状態のものを摂取すること自体おかしいと思わないといけない。
こういったものが体内に入ってきて、酸化を起こさないにしても(人によっては体内に入ってきてもそんなに簡単に酸化しない人もいる)、“何か邪魔をしてる”ということをよく理解してほしい。
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つまり、そこにいるだけでブドウ糖の細胞への取り込みも邪魔をするし、正しいホルモンの変換(コレステロールからの変換)も邪魔をする。
こういった油の弊害は酸化物を増やし、体内のゴミを増やすだけでなく、生体反応そのものにも私たちに悪い影響を与えてるということは決して忘れてはいけない。
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■植物性のエストロゲン
植物性のエストロゲンは非常に微量で私たちの甲状腺にダメージを与えるということがよくわかってる。
「体内炎症を増やすマッチのような役割をする」とバニラさんはよく話す。これは、体内の血液中に脂質がたくさん遊離してる場合、または色んな臓器が不飽和脂肪酸がくっつくことによってできてる場合、または過酸化脂質の形になって私たちの体のタンパク組成のところにくっついてる場合。
このような場合は、エストロゲンはそれを燃やす働きがある。
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これは極性の問題になってくるが、特に女性ホルモンが持ってる波動で体内の電気的な流れを変える。
昔からレセプター(受容体)理論というのがあったが、これはレセプター理論で起きてるわけではない。
そこにあることによって発せられるバイブレーションが、そこにあるゴミを燃やしやすいような環境にしてしまう、ということが正しい表現。
要するに、マッチのようにそこにあることで炎症が起きやすいことがある。これは覚えておいてほしいこと。
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なので、実際にエストロゲンがちょっと出ることで炎症を起こして卵巣が壊れて卵子が出てくるということになってる。
そしてもちろん、エストロゲンが持続的に数日間出ることで、私たちが作ってる子宮内膜という子供のためのベッドがあるが、これが使われなければそのベッドも燃やして新しいものに置換するために一度流してしまう。つまり、これが月経である。
こういった形で、実際にはそこに必要な炎症を起こすことによって私たちは生殖というのが毎月可能になる準備を整えてる。
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これが多すぎるということは、例えば卵巣や子宮で起きるわけでもなく、更年期に入ってくると他のところで増えだす。
つまり、卵巣や子宮で起こさなくても全身にエストロゲンが作用するようになる。
これが更年期に入ってからの体のあちこちの不具合になる。これは、実は男性も同じ。
それは、例えばゴミが溜まりやすい部位を燃やしだす。
その部位とは、関節や中性脂肪のたくさんついてるところの近所の節の部分。
節の部分にゴミが溜まりやすい理由としては、ゴミが通る時にくっつきやすい部位でもあるから。
また、一番動く場所は動くことによる極性がここにもある。摩擦が起きるなど。動いたところで起きる熱の生産があるが、熱に引っ張られてくっついてくる。
なので、よく使うところにゴミも溜まりやすいということになる。
そして、溜まりやすいところのゴミにエストロゲンは火をつけるので、全身の溜まったゴミがくっついてる組織を燃やしていく。
それにより、歳をとってくると四十肩になったり、腰をやられたり、手足の関節が痛むということが起きる。
これも、ホルモンの問題でもあるし、また、当然ゴミがなければそこまでこんなことは起きない。
この対処を私たちはどこに求めるか、ということを改めて考えなくてはならない。
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*エストロゲンに関して(参考までに)/ハチミツ
クローバーのハチミツにも微量にエストロゲンが入ってる。
バニラさんの扱ってる白いクローバーのハチミツが何故すごく炎症を起こしてる人に好まれるのか。
これは、オススメの使い方として「夜に使ってね」と伝えてるが、このハチミツは代謝を一時的に落とす力がある。
糖がたくさん入ってるのでもちろん基礎代謝も増やしつつ、且つ代謝も少し落とす。つまり、全体の作用を落とす力があるハチミツ。
なので、エストロゲンの作用を少し使うことによって、今起きてる全体の力を落とし、ゴミ掃除の方に向ける。加えて、全体のゴミ掃除さえ甲状腺の機能を少し抑制することによって燃え上がるような燃やし方はさせない。
クローバーのハチミツは大体そういった作用がある。
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ただ、普通にハチミツで摂れるくらいのエストロゲン値は本当に微量。スプーン1杯くらいなら構わない。
エストロゲンの製剤(ピルなどの合成製剤)で摂るものとは全く違う。
ただ、だからといってずっと白いハチミツを食べ続けることによって体がある時美味しくないとか、あまり食べたくないと感じる時が出てくる。そういうステージになってくる。
それは、体の代謝がすごく上がったという証拠でもある。
そういう人が夜寝る時だけのために白いハチミツを食べるのはOK。
しかし、元気な人(バニラさんのように代謝が高くて、甲状腺機能も活発でホルモンもあまり悪いバランスではない人)で日頃から熱血でアクティブで動きが激しいというタイプはあまり白いハチミツをたくさん食べようと思わないし、エネルギーを削ぐようなものを美味しいとは思わない。
ただし、すごく疲れてる・リラックスしたいという時は自然にクローバーを食べたくなる。そういうもの。
43:40
本当に人間の体は環境に対して今何をしたら体が生き延びるのに最適なのか、ということを考えて全ての作業が行われてる。それを忘れず、クライアントにも伝えていくと良いのではないかな。
44:07
■コルチゾール、エストロゲン、アルドステロン
シックネスフィールドにするこれらをあまり増やさない(増えすぎない)ようにするにはどうすれば良いか。
それは、『甲状腺機能が元気であること』ということになる。
では、これを今の環境に合わせて、ストレスに対する対処を素早く起こして素早く鎮火させるにはどうしたら良いのか?
《コルチゾール》
それについて、まずコルチゾールの上昇に関しては、アドレナリンの上昇の時にすでに対処をすること。
要するに、継続的なストレス状態でコルチゾールはより活性して分泌される。なので、簡単なストレスはアドレナリンが対応する。
そして、アドレナリン対応の時には血糖値が上がる。
ということなので、糖の代謝をきちんと持っておく、フルクトースを少し増やしておくということが非常に大事。
45:11
《アルドステロン》
アルドステロンが上がった時には塩が必要になる。
なので、糖と塩はシックネスフィールドにある、または環境のストレス対応への最も大切な2つである。私たちが生き延びるために、この外部環境に対処をするため塩があってアルドステロンをコントロールし、糖があってアドレナリンをコントロールする。
この2つが制御されていれば、体内は正常運転にまた戻る。
45:53
なので、糖と塩は絶対に切ってはならない。
なのに、糖は「糖質制限」、塩は「塩分控えめ」という社会的な健康常識がある。健康の指標が何故このように傾いてしまったのかを一度考えてみてほしい。
世の中のほとんどの人が糖分控えめ、塩分控えめとなってる。この糖分・塩分控えめがまさしくシックネスフィールドを作り出していくことになってる。
46:36
*塩の摂取量
では、どれくらい塩を飲めば良いのか?というと、これはどれくらいのストレス下にいるのか、といううこととどれくらいのストレスの閾値が自分にあるのかによって美味しい、または必要とされる塩分の量は変わる。
なので、これは実際に飲んでみてほしい。どれくらいの量が自分にぴったりか。
46:58(バニラさんの話)
例えば、私は本当にたくさん塩も糖も摂る。
日頃から活動量も多いし、ストレス量も多いと言える。ただ、それをストレスと感じたことがないのは、おそらく十分なエネルギーと塩や糖の自分への供給がしっかりしてるからではないかと。
飲んでる量としては、食事ではほとんどの食べ物に塩を振る。加えて、夜寝る時に枕元に置いてる鉱石の水(クリスタルウォーター)500mlに小さじ1/2〜1くらい塩を入れる。
ただ、それは口をつけてみて「甘い」とか「美味しい」とか思うレベルの塩水である。
48:00
これを他の人が口にしてみて「しょっぱい」と思うなら、その人には多すぎる(濃度が高い)。口にした時に「美味しい」というのが気持ち的に後から付いてくるのが、自分にとっての最適な塩の量。
これは子供もそう。ひとつまみ塩を入れておいて、それを辛い・しょっぱいなど言われたら少し減らす。
ただ、本当は糖と塩を一緒に摂るために黒糖と塩を一緒に入れて、レモンもそこに絞ってスポーツドリンク的なものを作ると一番良いのではないかと思う。
ハチミツでもスティングレスビーやアップルビネガーなど、上記のものが一緒になったようなものはストレス下でも非常に有効である。
特に肉体的なストレスが伴う場合には少し酢も入ってると余計良いのではないかと思う。
49:27
■血液検査での数値
甲状腺の検査をする時に、血液で測り取れる数値は本当にあてにならない。
実際に臓器でどれくらいホルモンが使われてるかどうかが見えないので、数値に巻き込まれないようにと思う。
そのためにはメタトロンのような機械があれば。これは数値で出てくるわけではない。体の中で「このホルモンがこんな状態だよ」というのを示唆するのがメタトロン。なので、数値がイコールではない。
例えば、メタトロンで示唆される状態として、「生体の反応」のところを見ると上の方で赤色が付いてるのか紺色が付いてるのかによって、体内でホルモンや物質が何をしてるかが大体わかる。
特に、色によってどちら側の問題を引き起こしてるか。
つまり、炎症を起こして破壊を起こしてるのか、固まって萎縮して機能障害を起こしてるのかということが非常によくわかるのがメタトロンの出方。
50:51
なので、血液中の数値は関係ない。
血液中の数値にはあまり囚われないということは大事である。
特に甲状腺の数値に関しては、数値が低かったり高かったりということでは細胞の中で使われてるか使われてないかは出てこない。
また、プーファがそこにいると、数値は良くても悪くても関係なくその中で悪さをして「使えない」ということを起こしてる。そうなると、甲状腺が働かない。
なので、数値が正常なのに何故か元気がないという人は、プーファが足を引っ張ってる大きな原因だということ。
51:41
■ストレスに関するアミノ酸
コルチゾールが、最初のストレスの慢性的な、または急激な大きく長く続くストレスに対して出るもの。
その時にアミノ酸流出がすごく起きる。
アミノ酸流出が起きた時に、あるアミノ酸は悪さをしたりもする。ただ流出され代謝されていなくなるわけではなく、そこにあるアミノ酸がその場で体の炎症や色んな機能障害に加担するといったことが起きる。
その時に、その悪さをしようとしてるアミノ酸を丸め込むアミノ酸がいる。
このアミノ酸に関してもプラスやマイナスの回転がある。アミノ酸には波動的に回転があり、その回転を止める、または足を引っ張るようなアミノ酸をそこに入れておくことによって、コルチゾールが出ることによるアミノ酸の流出で起きる体の不具合をストップすることができる。
加えて、私たちの体の材料になったり、色んな酵素反応を起こす材料になったり、銅タンパクや鉄タンパクを合成する一部になったりする。そういった意味でも必要な拮抗作用のある、ストレス下にある人がより摂った方が良いアミノ酸はある。
53:24
それが例えば代表選手的には、
・コラーゲンそのもの
・グリシン
・タウリン
など。
また、特に悪さをするので有名なアミノ酸は、
・システイン
・メチオニン
・ヒスチジン
・トリプトファン
など。
これらは私たちの体の炎症になったり組織萎縮を起こすので、あまりたくさん流出したり過剰にあるとまずいもの。
なので、これらは注意をすること。
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また、プロテオリシス(タンパク質分解)という流出に対して良いと思うものでは、グリシンやコラーゲンの他には以下。
・プロリン
・リジン
リジンは特に飲酒や喫煙といった摂取するもので受けるダメージに対して非常にバックアップとしてオススメのアミノ酸。
アミノ酸のグリシン、プロリン、リジンという3つのセットにコラーゲンが入ってると最高。
でも、これら3セットとコラーゲンは安心な材料を中国産じゃないもので見つけるのは困難なのが現状。また、すごく高値なのでサプリにするには向いてない。
もし、自分で手がけられるならやるのも良いかと。
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■ホルモン(まとめ)
ホルモンに関しては、大枠でたくさんのホルモンがあるが、世の中で良いと言われてるものは外からたくさん摂るという選択をとにかくしないこと。
これが、ホルモンで一番注意してほしいこと。
「足りなさ」は甲状腺の機能が戻って、エネルギーの量が増えてくれば、それは必ず改善される。
なので、
・コレステロールになる材料の食べ物をやめないこと。
・その邪魔をするようなプーファの多い食生活を改めること。
・甲状腺機能が改善されたら糖が必ず必要になってくる。
この辺を注意して心がけることで全身の生体反応が正常に循環していく(ホルモンは全身の問題なので)。
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ホルモンは、一つ一つ何がどういう仕事をするかということを勉強することも大事だけど、基本的には私たち生命体を健全に安全に健やかに過ごさせ生き延びさせるために必要なものを必要なだけ分泌するというもの。
ベーシックなそこをわかった上で、一つ一つの理解をより深めていってほしい。
fin
