生化学1エネルギー代謝と糖
生化学1エネルギー代謝と糖
概要
・糖質の分類(単糖類、少糖類、多糖類)
・遺伝子もATP(エネルギー)も単糖類がベース!
・放射線のダメージから細胞を守る砂糖(ショ糖)とトレハロース
・糖を摂取するとカンジダが増殖する??
・なぜ砂糖(ショ糖)が最も優れた糖質なのか?
・果糖(フルクトース)は糖のエネルギ―代謝を高める
・脳はフルクトースを備蓄!(ケトン体は使わない)
・なぜハダカデバネズミはストレスに強いのか?
・糖は最大のストレス防御物質
・せん妄、精神錯乱は脳の糖不足
・アルツハイマ―病も脳の糖不足!
・多糖類キチンは炎症ゴミになる
・植物のアレルゲン物質(チティネース、グルテン、脂肪運搬タンパク質etc)
・ラテックス―フルーツ症候群
・多糖類+タンパク質、エンドトキシンも炎症ゴミへ
・消化の悪いデンプン質、食物繊維を摂取してはいけない理由
・パーソープションという現象
・でんぷん質の過剰摂取の問題・・・etc.
生化学①糖質の分類ー生命体と糖質
今回はベーシックサイエンス。これがわかれば生命現象を全て解明できる。
今回のテーマは糖質の分類。糖質の基本的なことを。
0:45(三大栄養素)
まず、私たちが身体でエネルギーを産生するのに必要な原料がある。その内の3つの燃料が、
・糖質
・脂質
・たんぱく質
これら三大栄養素である。これが私たちの身体の中で実際のエネルギーの原材料として使用されてるもの。
1:25
各組織の糖が足りてる時、あるいは絶食の状態で使用されてるのは三大栄養素のうちどれかを簡単にまとめた。
1:42
この内重要なのは脳、赤血球。ここは糖が充足していても糖がない時にも常に糖が必要。糖しか実質エネルギーの素にはできない組織である。
2:09
そして、脳の絶食の時に使われる果糖がある。
今までケトンが使われるという話が盛んにされていたが、脳の低血糖というストレスの時にはブドウ糖(グルコース)から果糖(フルクトース)に変換し、そのフルクトースを実際には使用している。
2:44
最近わかったことだが、どの組織も低血糖あるいは低酸素のような極限のストレスにある状態の時にはブドウ糖をわざわざ果糖に変えて、これをエネルギー源にしてる。
3:07
そして、筋肉(心臓、手足)。
筋肉の糖が足りてる時、または安静時には脂肪を泣く泣く使ってる。
それでも運動をしたり、心臓が活発に働く時(余分にポンプ作用して)という全身に血液を送らないといけない場合にはやはり糖を使う。
この筋肉(心臓、または手足)が普段脂肪を使ってるのは、もちろん脳や赤血球という非常に大事な組織に糖をスペアするため。
そこに、優先的に糖を使わせるために泣く泣く脂肪を使ってるということ。
4:02(脂肪がエネルギー源になると・・・)
何故、上記で私が「泣く泣く」と表現をしたか。
実はエネルギーの燃料としては糖質が最も優れてる。
何故、他の脂質やたんぱく質をエネルギーの燃料としてはまずいのか。
脂肪をエネルギーの燃料とすると、現代の脂肪は多価不飽和脂肪酸と呼ばれるプーファ。現代食の脂肪といえばほとんどがこれ。
そして、もう一つ。バターやココナッツオイルに含まれる飽和脂肪酸。
このいずれの脂肪であっても、これがエネルギー源になると糖のエネルギー代謝がストップする。
5:00
問題なのは、この脂肪をエネルギー源にすると過剰に活性酸素、また活性窒素種と呼ばれる非常に反応性の高い物質が産生される。
この活性酸素や活性窒素種が産生された時に、もし筋道?に鉄?(5:21)あるいはプーファがあれば、プーファは瞬く間に自動酸化されてアルデヒドと総称されるような発ガン物資を産生する。
このアルデヒドはガンを発生させるだけではなく、自己免疫疾患やアレルギーなど様々な慢性病を引き起こすことについてはまた後述。
5:52
つまりは脂肪をエネルギーの燃料とすると生命にとって非常にまずい物質を作り出す結果になるということ。
6:03(タンパク質がエネルギー源になると・・・)
では、たんぱく質はどうか?
たんぱく質とエネルギーの燃料・・・具体的にはたんぱく質が糖に変換されて燃料になるということが実際低血糖では起こる。その時にはたんぱく質を構成するアミノ酸に必ず存在してるアンモニア基というのがある。どうしても、副産物としてアンモニア基が外れてアンモニアになる。つまりアンモニアが発生する。
アンモニアというのは強力な神経毒で有名なもの。アンモニアは毒であるために肝臓でデトックスしないといけない。
そのために肝臓に多大な負担がかかる。
こういった意味でも脂肪・たんぱく質をエネルギーの燃料とするのは非常に効率が悪いだけではなく、健康に害を及ぼすということである。
7:13
糖質が最もクリーンなエネルギー源である、ということをまず押さえておくこと。
これを知ってるだけで日本の医者たちよりはるかに知識・基礎がわかってると言える。
もちろん医者はこういうことは実際に教えてもらったこともないし、教科書にもまとめて記述があるわけではない。
7:48〜(糖質の分類)
糖質のことを英語でカーボハイドレート=炭水化物という。
ここからは糖質の分類について。
糖質で語尾に『OSE』と付くものは炭水化物だということ。
8:17
■炭化水素
炭化水素には糖、脂質。これはアンモニア基がないCH(炭素と水素)だけで成り立ってる。
物質として炭化水素と脂質があるが、これはアルケイン、アルキーン、アルカインいった分類でも化学の教科書では分けられてる。
8:55(豆知識・ギリシャ語の数字の読み方)
1=mono(モノ)
2=di(ジ・ダイ)
3=tri(トライ):トライグリセリド=中性脂肪と日本語で訳されてるが、本来はトライアシルグリセリドとなり3つの脂肪酸がついてるという意味。なので“トライ”が付いてる。
4=tetra(テトラ)
5=penta(ペンタ)
6=hexa(ヘキサ):私たちの最重要の栄養素であるブドウ糖、フルクトースはヘキソースという6つの炭素が並んでるという意味。
10=deca(デカ)
というように1〜10までの読み方さえ知っておけばかなりイメージが付くはず。これも豆知識として知っておけば理解が進むはず。
10:18
■カーボハイドレート(糖質)
糖質で重要なのは、エネルギー源となって、ATPというエネルギー通貨及び私がミラクル物質と呼ぶような二酸化炭素の産生である。
それの最も重要な物質であることには違いないが、さらにはDNA、RNAといった遺伝子、またATP(エネルギー通貨)そのもの、あるいはリン脂質と呼ばれる細胞の構成成分、こういったものにも糖質は使われている。
もちろん、細胞だけではなく細胞と細胞をつなぐ膠(にかわ)という間質と呼ばれる部分にも糖質は使われてる。
なので、エネルギーだけではなく、細胞の構成成分や物質の構成成分としても糖質は活躍してるということ。
11:20
糖質の生命体の機能構造は、機能があって構造が回る。構造があって機能が回る。という共依存(インターディペンデンス)。
この、構造が安定して機能が発揮できる、機能があって構造が作られるという繰り返しが私たち生命体の営み。これは植物であってもバクテリアであっても人間であっても、哺乳類であれば全部共通したルールである。
12:02
そして、この機能と構造を回すのには糖のエネルギー代謝が必要。エネルギーがないと、この機能と構造は回らないということ。
なので、糖のエネルギー代謝を落とすような糖質制限、ケトン食などは生命体の機能と構造を根本的に破壊してしまうという恐ろしい事態を招く。
12:40(糖質の分類(単糖類、少糖類、多糖類))
糖質には単糖類・少糖類・多糖類と呼ばれるものがある。
テキスト?の緑で示してる図が1つの糖。そして、その糖が2つ連なったもの、3つ連なったものとある。
1つが「単糖」、2つ繋がったものが「ダイサッカライド(二糖類)」、そして糖がたくさん数珠繋ぎに繋がったものがでんぷん質、あるいはセルロースの形でこれを「多糖類」という。
なので、炭水化物(糖質)といっても単糖類・少糖類・多糖類は実際は全く違うもので作用も異なっていく。
13:42(単糖類/炭素が6つ)
●単糖類(モノサッカライド)
私が一番重要視してるのが「単糖類」と言われるもの。
これは、果糖・ブドウ糖・ガラクトースの3つが中心となってる。
この3つはいずれも炭素の数は6つ。なので、先述の6を指す言葉であった「ヘキサ」と糖質を表す語尾につける言葉で「オース」、これらで単糖類(果糖・ブドウ糖・ガラクトース)は「ヘキソース(hexa+ose)」と呼ばれてる。
14:39
・ブドウ糖と果糖などの単糖類にアミノ基がくっついたものを「アミノ糖」という。
・ブドウ糖とアミノ基がくっついたものを「グルコサミン」という。(アセチルグルコサミンというのも、これとほぼ同じアミノ糖)
15:08(単糖類/炭素が5つ)
また、単糖類で次に重要なものが炭素(C)が5つしかないもの。5は「penta」、それに+「ose」で「ペントース」という。
この「ペントース」がなぜ大事なのか。それは、左がデオキシライボースという糖と右がライボースという糖(15:33/テキスト)。
そして、このデオキシライボースというのは実はDNAと呼ばれる遺伝子の構成単位となってる。
DNAの中にあるモノサッカライド(単糖類)。
そして、ライボースというのはRNAと呼ばれる遺伝子の構成成分である単糖類。
つまり、遺伝子の中でも単糖類は使われてるということ。
16:11
ATP(エネルギー通貨)もライボースを使ってる(ペントース)。RNAと同じ糖を使ってる。
DNAはデオキシライボースが構成単位となってる。
よく見ると、ATPもRNAもDNAも非常によく似てる。少し糖の種類が違う、リン酸の数が違うくらいで、生命体は無駄なく非常によく作られてる。
無駄がないというのが生命体の特徴である。複雑なことをしない、無駄なことをしない。それが生命体の基本。
17:04(単糖類/炭素が3つ&4つ)
「トライオース」というCが3つのものもある。あるいはCが4つの「テトロース」。
Cが3つのものは次回の『解糖系』で詳しく話すが、グリセルアルデハイド(グリセルアルデヒド)と呼ばれるような糖の代謝の中間産物。これがCが3つの単糖類。
17:30
エリトロース(甘味剤として使われてるもの)のようなCが4つの単糖類もある。
17:41
これら単糖類を、Cが3つ、4つ、5つと分類がある。このように単糖類でも炭素の数が違うものがある。
18:01(二糖類)
●二糖類(ダイサッカライド)
二糖類は、単糖類が2つくっついたもの。
いわゆる、「砂糖」や「ショ糖」と呼ばれるもの。英語では「スクロース」あるいは「シュガー」。
・ショ糖(スクロース)
18:16
二糖類の構造としては、ブドウ糖と果糖が結合したもの。これが二糖類。この形がショ糖や砂糖、あるいは自然のフルーツの糖質。
ハチミツに限ってはこの二糖類がブドウ糖と果糖が結合が切れて単糖類として存在してる。
これは、ミツバチの酵素によってすでにブドウ糖と果糖に分解された形で存在するのがハチミツの特徴。
19:06(二糖類/ラクトース)
・ラクトース
二糖類で重要なのが「ラクトース」=乳糖と呼ばれるもの。
ミルクを飲むと下痢をしたり、お腹が張ったり、ガスがたくさん出たりすると思うが、これは乳糖というのは実はガラクトースとブドウ糖の結合体(二糖類)である。これを小腸から吸収する時にラクテース(日本語ではラクターゼ)という乳糖を分解する酵素が働いて初めて単糖となって分かれる。
アジア人は比較的このラクトースを分解するラクテースという酵素が少ないがために分解できないまま小腸に滞在してる。そうすると、この吸収できない分のラクトースがバクテリアの餌になるので、バクテリアが過剰増殖して腹痛や下痢を起こす。
これはヨーロッパ人には起こりにくい。
これが二糖類のうちの一つ、ラクトース。
20:22(二糖類/麦芽糖)
・麦芽糖(英語名:マルトース)
これも二糖類の一つ。麦芽糖はブドウ糖+ブドウ糖のコンビネーション。
20:36(二糖類/トレハロース)
・トレハロース
加工食品にも使われてるもの。これも麦芽糖と同じくブドウ糖+ブドウ糖のコンビネーションの二糖類。
ただし、結合の仕方がマルトースとは少し違う。
20:54(二糖類/まとめ)
主要な二糖類
・ショ糖
・ラクトース(乳糖)
・麦芽糖
・トレハロース
21:12(非還元糖)
下記のものたちは非還元糖とも言われてる。
先述のトレハロース:ブドウ糖+ブドウ糖の結合体。
そして、スクロース:ブドウ糖+果糖。
これらは酸化剤によって還元されないという特徴がある。その特徴を生かして細胞の構造を安定させ、放射線などのダメージから細胞を守る役割をしてる。
なので、トレハロースやスクロースは細胞の構成要素にもなってる。
21:49(クマムシと糖)
緩歩動物と言われる昆虫類がいてる(クマムシ)。
彼らは低血糖、あるいは極度の低酸素などという厳しい環境に置かれると代謝を正常時の0.01%、水分量も正常時の1%まで落として耐えることができる。
なぜ、こういうことができるのか?それは、クマムシを調べると二糖類であるトレハロース(ブドウ糖+ブドウ糖のコンビネーション)を豊富に持ってるということがわかった。
糖質の一つの特徴として、塩と一緒で水を引き込む力がある(水を結合する力)。
なので、クマムシはトレハロースをたくさん持ってるから水分を保持できる。だから、厳しい環境にも耐えることができる。
つまり、極度のストレスに対しても糖質がしっかり細胞の構造としても働いてるということである。
23:07(幹細胞とガン細胞と糖)
人の筋肉の幹細胞は死後17日を経過しても再生可能と言われてる。
私たちが死亡診断された後も筋肉の中の幹細胞は実は生存してる。
これで何が言いたいのかというと、私たち生命体は糖質がないと幹細胞や未熟な細胞に先祖返りする。そこで身を潜めて、また糖や酸素が入ってくると元に分化していく性質がある。
23:59
そして、この幹細胞と言われるものとほぼ同じ性質を持ってるのが、実はガン細胞である。
ガン細胞と幹細胞はほとんど見分けがつかない同じ機能を持ったもの。
24:17
糖質を切ると何故まずいか。糖質制限をすると何故ガンが発生するのか。それらはここにヒントがある。
糖質を切られると生命体は先祖返りをする。元々の脳神経細胞あるいは肝臓の細胞、心臓の筋肉細胞というものたちが先祖返りをして、いわゆるガン細胞になってしまうということ。
24:48(糖質制限とカンジダ)
糖にまつわる迷信で有名なものがある。
それは、糖質制限論者がよくいう「糖を摂取するとカンジダが増殖する」という話。
「カンジダを治療するには糖質制限をしなさい」というのが一時期流行ってたらしいが、これは根本的に間違ってる。
というのは、まずブドウ糖や果糖である単糖類は最重要な栄養素。なので、単糖類、二糖類(ブドウ糖+果糖やブドウ糖+ガラクトース、ブドウ糖+ブドウ糖のコンビネーション)は私たちの小腸で完全に吸収されて即エネルギーとして使われる。それはほぼ70〜80%はエネルギーとして使われる。
したがって、このカンジダは腸内に常在してるものだが、カンジダに限らず様々な腸内細菌はこの単糖類、二糖類の恩恵には授かれないということ。それは私たちがまず吸収してしまうから。
26:22
それでは、何故糖がこのようなカンジダの原因になってるというような誤解を受けてるのか?
それは、私たちの腸で吸収しきれないような形で炭水化物が残った場合。例えば、多糖類や消化しにくい食物繊維など。
そういうものたちが残った場合はカンジダが増殖する可能性がある。
でも、この場合はカンジダだけではなく、全てのバクテリアが増殖する。つまり、カンジダだけが増殖するわけではないということ。
27:04
そして、重要なことは糖質制限をここですると、カンジダが悪性化するというか、組織に浸潤して増殖してくる。
これは何故か?それは、糖質制限で低血糖になるとまず身体にストレスホルモンが出てくる。特にエストロゲンというストレスホルモンが出ると、カンジダはこのエストロゲンのエネルギーを受けた途端に増殖し始め、血管のところに浸潤していく。どんどん増殖し病原性を発揮する。
なので、カンジダの治療で糖質制限をした人は身体中がカンジダで侵されていくという皮肉な結果になる。
27:58(糖は最大の抗ストレス物質)
上記で糖を切るとストレスホルモンが出ると伝えたが、糖は最大の抗ストレス物質である。
具体的にはストレスホルモンと呼ばれるコルチゾール、アドレナリンといったストレス物質の合成を止める・落とす。
28:22
また、脳の快楽報酬系というドーパミンがたくさん出るところがある。そこは糖によってドーパミンがたくさん出るということで、この両建てでストレスを軽減させる力を持ってる。
あらゆる物質の中で最大の抗ストレス物質はブドウ糖や果糖が持ってる。
28:48
次に強い抗ストレス作用を持つ物質がコレステロール。
コレステロールも抗ストレス作用は非常に強い。
29:07(アルツハイマー病=脳の糖尿病)
アルツハイマー病は脳の糖尿病であるということをここ数十年でやっと言われ出した。
具体的にアルツハイマーの状態とは?
→脳細胞の中で糖尿病と同じように糖が利用できない状態にある。
このような病態がアルツハイマー病を引き起こしてるということがここ10年くらい前から明らかになってきた。
29:46
元々私たちの細胞は弱酸性で回ってるが、糖が利用できないとそれが瞬く間にアルカリ性(還元状態)になる。
これが、細胞の生命体が地球上に現れて現代に至るまで、何と戦ってきたのか。それは、酸化ストレスではなく、還元ストレスである。
元々地球上にはたくさん水素があった(酸素が出てきたのは植物が現れてから)。地球上のほとんどの歴史は還元ストレスと戦ってきた。
私たちの身体にもその名残があり、アルカリ性に傾くことが一番恐ろしいこと。
この還元ストレスが発生すると、最後に酸化ストレスが出てくる。
これがアルツハイマー病の問題であることが明らかになってる。
30:53(原因不明の難病はない)
難病指定されている多発性硬化症(MS)、あるいは筋萎縮性側索硬化症(ALS)というこれらもアルツハイマー病と同じく脳あるいは筋肉細胞、神経細胞の糖の欠乏または糖の利用障害。
そのレベルと同じ状態になってる。
そして、糖を利用できないので、その代わりに脂肪をエネルギー源として使ってる病態だということが明らかになってる。
なので、糖のエネルギー代謝を回復させてあげると、この多発性硬化症や筋萎縮性側索硬化症も症状を介在して治癒していくことがここ数年明らかになってる。
原因不明の難病というものはない。必ず原因はある。
そして、その原因はものすごく単純。単に糖のエネルギー代謝が回っていないということ。その出方が神経に出るのか、筋肉に出るのか、関節に出るのかという、それだけの違い。
32:12(多糖類)
●多糖類(ポリサッカライド)
多糖類とは、たくさんのブドウ糖や果糖が数珠状に連なった物質。
語尾には「〜グリカン」とつくもの。
32:35
多糖類で知っておくものは以下の3つ。
・でんぷん質
・セルロース
・グリコーゲン
これらはいずれも多糖類。
《特徴》
・グリコーゲン以外は非常に水に溶けにくい。
・甘みが少ない(ほとんどない)。
33:08
甘みが少ないのは何故か?
それは、でんぷん質、セルロース、グリコーゲンは全部ブドウ糖の連なり。
実際に、甘みをもたらすのはブドウ糖ではなく果糖。
このでんぷん質、セルロース、グリコーゲンは果糖は含まれていない。なので、甘みがほとんどないということ。
33:36(多糖類/図示)
でんぷん質の図示(映像)
でんぷん質は単糖類がズラッと数珠状に並んだもの。
これは私たちの唾液腺、または膵臓のアミラーゼと呼ばれる酵素によって分解され、小腸のマルターゼと呼ばれる酵素によってさらに単糖類に分解される。そして、十二指腸、小腸で完全に吸収されていく。
34:08(多糖類/難消化性のでんぷん質)
ここでの問題は難消化性のでんぷん質である食物繊維。
こういったものは、アミラーゼあるいはマルターゼによって分解されないものである。
そうすると、糖がたくさん連なったまま小腸や十二指腸に滞在することになる。となると、先述のようにカンジダを始めとした腸内のバクテリアがこれを餌にして増殖するという最悪の事態になる。
34:55(多糖類/イヌリン)
その他、ブドウ糖だけではなく果糖も連なったもの=ポリフルクトース。
フルクタン(フルクトースのポリマー)というものも存在する。
だけど、これはイヌリンという植物の糖の貯蔵体。
これは非常に面白くて、植物の糖の貯蔵体はフルクトース。人はグルコースの貯蔵体(グルコースが連なったグリコーゲン)となってる。動物と植物とでは違う。
35:36
ちなみに、イヌリン(ポリフルクトース)もよくサプリで使用されるが、人の消化管では消化されないのでこれも腸内に滞在してしまう。
そうすると、これもバクテリアの餌になってシーボ(小腸内細菌異常増殖症)を引き起こすことになる。
36:11(多糖類/グリコサミノグリカン)
細胞外マトリックスと呼ばれる細胞と細胞の間の膠にも糖質が使われている。
ここには多糖類とアミノ酸がくっついたものであるグリコサミノグリカン、あるいはグライコプロテインと呼ばれるものがその代表のもの。
こういったものが私たちの細胞と細胞の膠を構成している材料となってる。
36:45
グリコサミノグリカン=糖+アミノ酸
こういった二糖の繰り返し構造がポリマーになってるが、この有名なものがコンドロイチン硫酸、ヘパラン硫酸、ヘパリン。
コンドロイチン硫酸やヘパラン硫酸はおそらくサプリにも入ってる。関節の痛みなどに使用されてるサプリの成分にもなってる。
ヘパリンは医療現場でよく使われる抗凝固剤。血栓を止めるという物質としてヘパリンは使われてる。
37:36(酸性糖)
酸性糖というものもある。
これはグルクロン酸が非常に大事。
グルクロン酸の化学構造式を見ると、グルコースとほとんど構造が同じである。少し化学構造が違うだだけ。
グルクロン酸で大事なことは脂溶性いわゆる脂。これは血液に溶けない物質のデトックスに絶対必要なもの。
例えばステロイドホルモンと呼ばれるもの(エストロゲン)は水に溶けないのでグルクロン酸と初めて結合することで水に溶けるようになる。
このグルクロン酸がステロイドホルモン、あるいはプーファ・・・プーファのデトックスも同じで、グルクロン酸がこの脂肪にくっついて初めて水に溶ける形になる。そして、胆汁からグルクロン酸と結合したプーファやエストロゲンが放出されてデトックスされていく。
このように、これは非常に重要な糖である。
39:00(腸内細菌増殖による弊害)
腸内細菌が増殖すると良くないことがたくさん起こる。
その中で重要なことはプーファ、あるいはエストロゲンといったデトックス機能が低下すること。
なので、腸内細菌が増殖するだけでプーファのデトックスも遅れるし、エストロゲンの作用もずっと続くという悪い結果をもたらす。
39:30
それは何故か?
腸内微生物が異常増殖するとエストロゲン、あるいはプーファとくっついたグルクロン酸を食べる。グルクロン酸=糖なので餌だから。
これをバクテリアが食べてしまうとエストロゲンとプーファはフリーとなって、また血液に浮いてしまうという状態になる。
それがまた血液中に入っていってしまう。
そして、またグルクロン酸にくっついたところで胆汁に出されても、また小腸でバクテリアが食べてしまう。
そうすると、また血液の中にプーファやエストロゲンが入って全くデトックスされないという状況になってしまう。
つまり、腸内細菌を増殖させないことが非常に大事になってくるということ。
40:37(多糖類+アミノ酸の結合体)
多糖類+アミノ酸の形のものは膠の成分にもなってるが、膠以外にも私たちの粘液や関節の滑膜、眼の水晶体などの構成成分にもなってる。
水と結合してジェル状になるのでショックアブソーバー(衝撃吸収材?)となる。または、関節の潤滑油になったりする。
41:22(多糖類+アミノ酸の結合体と新陳代謝)
多糖類+アミノ酸の結合体であるグリコサミノグリカンも新陳代謝をして、ダメージを受けたものはまた新しくリサイクルされていく。
それが新陳代謝ができなくなると、ダメージを受けたグリコサミノグリカンが溜まっていく。
そうすると、骨格や結合組織が歪んでくる。
また、それだけでなく精神遅滞・・・つまり脳の神経細胞にも影響が出てくる。
これはムコ多糖症と呼ばれる遺伝性疾患と言われてる。
こういった病気は実は多糖類とアミノ酸の結合した物質の新陳代謝がうまくいかないということが起こることで引き起こされる病気である。遺伝性と言われてるけど、これは遺伝性ではない。
42:30(グライコプロテイン)
グライコプロテインも多糖類+アミノ酸の結合体。
これは免疫細胞の非常に重要な細胞の表面の抗原と呼ばれるもの、あるいは赤血球の膜(血液型を決める膜抗原)、細胞と細胞の間質を埋めるもの=細胞と細胞をくっつける膠、粘液などにも使用されてる。
43:10(多糖類とアミノ酸のまとめ)
上記のような身体の成分だけではなく、バクテリアの細胞壁もこの多糖類+アミノ酸がある。
抗生物質にもこの多糖類+アミノ酸のくっついたものがある。
43:31(多糖類の中で病態に関係するもの)
・キチン
貝などに含まれるもので、これは、アセチルグルコサミン(たくさんの多糖類とアミノ酸の結合が繋がったもの)のこと。
また、これは昆虫(ダニなど)の外壁やキノコの一部にも含まれてる。
このようなキチンというものは筋肉を倍増させる効果があるとも言われていて、サプリにもなってる。
44:23
このアミノ酸とくっついた多糖類は私たちの身体だけではなく、バクテリアや植物の構成成分になり身体を支えてるもの。
実は、これ自体が私が炎症ゴミと呼んでるアレルギーや自己免疫疾患のような炎症を引き起こす潜在性がある抗原になる。
特に、糖のエネルギー代謝が低下した人にとってはキチンという物質も強い炎症を引き起こすことが最近報告されるようになってる。
45:15
・キトサン
キトサンもサプリにもあるが、これもグルコサミンがたくさん連なってる。
45:29
・チティネース(キチナーゼ)
先述の糖のエネルギー代謝が下がることで多糖類もアレルゲンの一つになると話したが、その他にも直接糖質とは関係ないが、植物のアレルゲン物質として「チティネース(キチナーゼ)」と呼ばれるものがある。
バナナやアボカド、キウイは非常に栄養の乏しい痩せた土地で無理やり農薬や化学肥料を入れて大量生産されている。そういった状態には非常に強いストレス物質がバナナやキウイに出てくる。
そのストレス物質の一つとしてチティネースというキチンを分解する酵素がある。このような物質がたくさん出てくる。
これは、これ自体が私たちの炎症ゴミとなってる。
46:28
・グルテン
そして、「グルテン」。これは小麦や大麦に含まれるタンパク質。
元々は種子の貯蔵タンパク質だが、これはリーキーガットを起こす。
46:45
・プロフィリン
その他、脂肪運搬タンパク質のプロフィリンはバラ科のフルーツ、トマト、アーモンドに多いと言われてる。
こういった物質も植物アレルゲンとして糖のエネルギー代謝が下がってる人にとっては炎症を引き起こす物質となる。
47:07(ラテックスフルーツ症候群)
手術前にゴム手袋をするが、それで全身に湿疹が出る人もいてる。あのゴム手袋の天然ゴムもそうだが、ゴムの木の樹液。これもチティネースというストレス酵素がたくさん入ってる。
バナナ、アボカド、くるみなどもチティネースというストレス物質が入ってるので、これに反応して炎症を引き起こしてる。
47:56
ラテックスというのはゴム(ゴム製品)。
フルーツもこれと同じチティネースという物質が入ってる。
実際には喘息アレルギー、アトピーといったものにチティネースが上がってることも報告されてる。
48:18(脂肪運搬タンパク質)
先述の脂肪運搬タンパク質というもの。
これは、全ての植物に含まれてる。
いずれもストレス、干ばつ、寒冷刺激などで、植物にはストレスにさらされると生産がアップするもの。
こういったものは全身の蕁麻疹の原因になったりする。
私が臨床してた時に全身の蕁麻疹で運ばれてくる人は鯖やツナ缶、蕎麦、海老といったもので、短時間で全身に蕁麻疹ができる人がほとんどだった。
基本的には糖のエネルギー代謝が下がってる状態では、その植物が非常にストレスが多い状態で栽培された場合にはストレス物質ができるので、これに反応して炎症を引き起こす可能性があるということ。
49:31
なので、鯖や蕎麦など原因に心当たりがないという人でも蕁麻疹で運ばれてくる人がいるが、実は糖のエネルギー代謝の低下が直接的な原因。
通常、糖のエネルギー代謝が高い人では速やかに処理するような、こういうストレス物質でも反応してしまう。
これが原因不明の蕁麻疹の本当の原因であるということがよくわかる。
50:07(プロフィリン)
プロフィリンという物質。
プロフィリンはメロンやスイカなどの瓜科に結構含まれてる。
アトピー性皮膚炎、花粉症、喘息を持ってる人はメロンやスイカを食べただけでアレルギーを引き起こすということもある。これは、プロフィリンという物質に反応してるということ。
50:34(多糖類/ヘパリン)
多糖類で重要なものに「ヘパリン」がある。
これは、抗凝固剤として昔から医療現場で使われてるもの。
ヘパリンとはポリグルコサミン(糖+アミノ酸がたくさん連なったもの)に硫酸が付いたもの。
50:58
このヘパリン、硫酸ヘパランといったような物質がなぜ大事か。
これは、私たちの細胞と細胞をくっつける膠(間質)にたくさんある構成成分である。
で、自己免疫疾患とか膠原病と昔から言われてるもの。膠原病とは、この膠に起こる炎症のこと。細胞と細胞をくっつける結合組織である膠、つまり全身の結合組織に炎症が起こることを膠原病という。
今ではその膠原病という呼び方がなくなって、自己免疫疾患という名前に変わってる。昔は、結合組織のことでコラーゲン病と言われてた。
51:51
これが膠の部分に炎症が起こると何が起こるか。
それは、そこを構成する硫酸ヘパランのようなポリサッカライド(多糖類)とアミノ酸がくっついたものが分解されて、全身に出ていく。
そうすると、この硫酸ヘパラン、多糖類+アミノ酸といったものが炎症ゴミとして認識されて、全身で炎症が引き起こされる。
その結合組織が分解されて出てきた硫酸ヘパランは関節に行けば関節リウマチだし、心臓に行けば心臓の自己免疫疾患、肝臓に行けば肝臓の自己免疫疾患、すい臓に行けばすい臓の自己免疫疾患、血管に行けば血管炎という形で、結合組織で炎症が起こると全身に炎症が引き起こされる。
これは、先述の多糖類とアミノ酸のコンビネーションの構成材料そのものが炎症ゴミとして認識されるから。
これも、糖のエネルギー代謝が下がってる人ほど激しくこれが出てくる。
53:09(多糖類/消化不良のでんぷん質の問題)
消化の悪いでんぷん質とは何か?
それは、マクロビやビーガン、ベジタリアンの人が愛用してるものがほとんど=豆類、穀物(穀物の中でも白米は比較的消化が良いけど、白米でさえ冷や飯は非常に消化が難しくなる)など。
このような消化の悪いでんぷん質はもちろんバクテリアの増加を招く。
53:55(バクテリアの増殖による害)
バクテリアの増加の何が困るか?
それは、リポポリサッカライドというものがある。
これは、多糖類+脂肪酸の結合体。
(さっきまでのは多糖類+アミノ酸。今回は多糖類+脂肪酸がくっついた形。)
これがエンドトキシンと呼ばれるもので、グラム陰性菌と言われる腸内細菌のほとんどを占めるバクテリアの細胞の外の壁。この構成成分がリポポリサッカライド。これをエンドトキシン(内毒素)と呼んでる。
毒素と言われるくらいなので、これが血中に入ると猛烈な炎症を引き起こす。
54:40
上記のグラム陰性菌というもの。
バクテリアはグラム陰性とグラム陽性に染色によって別れてる。
では、グラム陽性菌は?というと、陽性菌も細胞の外の壁を構成するリポテイコ酸というものがある。
これもエンドトキシンと同じく全身に炎症を引き起こす物質。
なので、私がいつも話してるが、腸内細菌について悪玉菌も善玉菌もない。(悪玉菌を挙げろと言われれば乳酸菌になると答えるが、それについてはまた今度。)
基本的には悪玉も善玉も増殖してしまえば、こういったリポテイコ酸やエンドトキシンを血液に入れるリスクが高まる。
なので、基本は腸内細菌を増殖させないということが大事になる。
55:44
また、腸内のバクテリアをフリーにすると、糖のエネルギー代謝が上がって体温も上がり糖尿病も治るが、寿命も延長することがわかってる。
日常生活で私たちは腸内からバクテリアをフリーにすることはできないので、実際上はなるべく小腸のバクテリアの増殖を防ぐということが大事になってくる。
56:17(風邪薬に含まれる塩化リゾチーム)
私の先輩で内科の先生がいる。
その内科の先生がよく言ってたことは、患者さんは風邪を引くとすぐ風邪薬や解熱剤、リゾチームが入ったような総合漢方薬などを欲しがる。でも、患者さんにそれを出しはするが、自分は絶対に飲まないと言ってた。
56:44
この、風邪薬に含まれる塩化リゾチームは非常にまずい。
何故まずいかというと、これを飲むと腸内に入って、腸内のバクテリアの細胞壁を分解してしまう。そうすると、細胞壁に存在してるエンドトキシン(リポポリサッカライドやリポテイコ酸)というものすごく炎症を引き起こす物質が放出される。
これが小腸の壁から血中に入って全身に回ると、激しい炎症を起こす。その害が神経痛や痒み。これもエンドトキシンが引き起こしてる。
なので、風邪薬とされてる総合漢方薬は逆に病態を悪化させるということがこれでよくわかるはず。
57:54(53:09〜の続き/消化不良のでんぷん質の問題)
消化不良のでんぷん質が何故まずいか。
これは、上記(53:09〜)のバクテリアの増殖以外にも危ないことがある。
マウスに口からチューブを入れて小腸までコーンスターチを流す実験がある。
コーンスターチを流し込んですぐマウスを解剖すると、マウスの全身の臓器(特に脳)の細かい血管にコーンスターチが詰まってる。それで血管閉塞を起こしてる。
58:33(パーソープション)
何故そんなことが起こるのか?
実は、コーンやポテト、小麦などに含まれるでんぷん質の粒子の大きさが問題。
これは消化されないと、この粒子そのものが物理的に小腸の粘膜から入っていって速やかに血液、リンパの脊髄液といったところにダイレクトに入っていく。
これは、リーキーガットがなくても入っていく。
このことがわかったのが約50年前。この現象を『パーソープション』という。
59:18
血液中のでんぷん質の粒子が血管を詰まらせるということで、認知症、自己免疫性糖尿病との関連がすでに報告されてる。
59:29
そして、このでんぷん質の粒子の大きさが「マイクロパーティクル(=微小粒子)」と呼ばれるもの。0.1〜100マイクロメートル。
そして、この粒子というのは煤(すす)やバクテリア、花粉、ポリマー、シリコン(シリケート、結晶)、埃、砂、PM2.5など、これらは全てでんぷん質と同じサイズ。
となると、もし煤や花粉、PM2.5、シリコンを飲み込んでしまった場合。でんぷん質と同じように消化管に入って、そこから血管、リンパ管に移行して全身を循環する。そして、抗原抗体反応を引き起こすことになる。
1:00:34(もう一つのでんぷん質の問題)
このパーソープション以外にもう一つでんぷんの問題がある。
それは、ストレス反応を引き起こすということ。
でんぷん質はブドウ糖がたくさんポリマーになってる状態。
これを分解するとたくさんの糖(グルコース)が腸に残る。これが小腸から吸収されると、膵臓からインシュリンという重要なホルモンが分泌される。
1:01:05
このインシュリンはグルコースを細胞の中に入れる役割を担ってる。
たくさんでんぷん質を分解すると、糖が一気に吸収されるのでインシュリンが過剰に分泌される。
そうすると、インシュリンはグルコースを細胞の中に入れるので低血糖になってしまう。
低血糖になると、近くに糖があればそれを摂取すれば良いが、それがない場合は低血糖によってストレス反応が起こる。
となると、糖質制限と同じ形になるが、アドレナリンやコルチゾールというストレス物質が現れて脂質やタンパク質といった本来はエネルギー源にしてはいけないものをエネルギー源にして血糖を上げようとする。
この過程にアンモニアの発生やプーファの酸化、活性酸素の産生などということがあり、悪循環になっていく。
1:02:19(消化不良のでんぷん質の問題のまとめ)
なので、でんぷん質をあまり食べ過ぎてはいけないと原始人食でも話した。
その理由として、
①腸内細菌の異常増殖(特に消化の悪いもの)
②パーソープション:血管を詰まらせたり炎症ゴミになる
③糖質制限と同じストレス反応を引き起こす
というもの。
1:02:45
そうは言ってもでんぷん質を食べたいという場合は、摂取の仕方で心がけてほしいことがある。
それは、必ずバターなどの飽和脂肪酸と一緒に食べること。
何故、飽和脂肪酸と一緒に食べるのが良いのか?
それは、消化を遅らせるためにインシュリンの分泌がまず低下する。ということは、急に低血糖になったりしないということ。
そして、腸粘膜をカバーしてパーソープション、つまりマイクロパーティクルが小腸から自動的に入って血管を詰まらせたり炎症ゴミになるのを防ぐという作用がある。
なので、でんぷん質を食べるならバターと一緒に。
米を食べる場合もバターライスが良いのかもしれない。
1:03:54
セルロースだけは他のでんぷん質とは違って、人もバクテリアそのものも分解酵素を持たないために、これは一切分解をされない。そのまま便となって出ていくもの。
また、バクテリアの餌にもならないので、腸内細菌を増殖させることもない。
1:04:25
セルロースをたくさん含む食べ物はローキャロット(生ニンジン)、キノコ類、タケノコなど。
こういったもの達は腸内細菌を増殖させないばかりか、エンドトキシンとかリポテイコ酸と呼ばれるものも吸着して便から出してくれる。
なので、週2〜3回はセルロースを含む食べ物を摂取して腸内環境を整えるのが良い。
fin
